ホームページを始める上で絶対に理解しておかないといけないものの中に、SEOというものがあります。
しかし、SEOについて正しく理解している人は少なく、なんとなくで理解している人が多いのが現状です。
制作会社が「SEOに強いホームページ」を売りにしていることもありますが、意味を理解できていますか。
SEOについて間違った解釈が広がっているとも感じているため、改めて「SEOとは何か」から解説していきたいと思います。
SEOとは?
インターネットで検索した時、検索結果には、検索した言葉に関連するページが一覧で表示されますよね。
一見当たり前にも思えますが、これはGoogleなどが開発した検索エンジンというシステムのおかげです。
この検索エンジンが「このキーワードで検索した人にはこのページが役立つ」と、一覧を決めているのです。
そして、SEOとは、この検索エンジンに「あなたのホームページには何が書かれているのか」を分かりやすく伝えることを言います。
なぜSEOは大切?
例えば、あなたのホームページには、あなたの運営するお店の情報が書かれているとします。
でも、検索エンジンに「このホームページにはあなたのお店の情報が書かれている」と上手く伝わらなければ。
インターネットであなたのお店の名前を検索しても、検索結果にはあなたのホームページが出てきません。
つまり、検索エンジンに正しくページの内容を伝えること(SEO)をしないと、検索エンジンはあなたのお店の名前で検索した人に、あなたのホームページを表示すべきと判断できないのです。
ページが最適化されていれば
例えば、先ほどのお店のホームページに、Aという商品の紹介ページを追加したとします。
そして、検索エンジンに「このページには商品Aの情報が書かれています」と伝えられた場合どうなるでしょう。
上手く伝われば、商品Aで検索した人の検索結果に、商品Aの紹介ページを表示させることができます。
つまり、お店の名前で検索した人だけでなく、商品Aで検索した人にも、ホームページを見てもらうことが出来るようになるのです。
SEOに強いとは?
インターネットで検索した時のことを思い出してみましょう。あなたは一覧の何番目のサイトまで読みますか。
恐らく1番目のサイトのみというのが殆どで、良くて2~5番目まで、2ページ目以降は殆ど読みませんよね。
つまり、狙ったキーワードで一覧に表示されても、なるべく上位に表示しないと読んではもらえないのです。
SEOに強いとは、上位に表示されやすいことを指し、なるべく沢山のキーワードで検索結果の上位に表示させることをSEO対策と呼んでいます。
検索順位 | クリック率 |
---|---|
1位 | 21.12% |
2位 | 10.65% |
3位 | 7.57% |
4位 | 4.66% |
5位 | 3.42% |
10位 | 1.64% |
SEO対策って何をするの?
基本的には、「Googleの評価基準に合わせてページを制作すること」をSEO対策と呼びます。
では、なぜGoogleなのか。それは日本人の98%がネット検索にGoogleの検索エンジンを使っているからです。
私はYahoo!派だよという人もいますが、実はYahoo!の検索エンジンもGoogleですので、関係ありません。
つまり、「Googleがこんなページはページの上位に表示しますよ」と決めている基準に合わせてホームページを作れば評価され、上位表示されるということなのです。
評価されるページとは?
検索をするとき、それは何か知りたいことがあるときです。つまり、私たちは検索サイトに質問をしています。
そして検索エンジンが「質問の答えになりそうなページを役立つ順に表示する」、それが検索結果となります。
そのため、上位表示したいワードがある場合、そのワードで検索する人は何を知りたいのかを考えましょう。
その答えを的確にページへ記載することが出来れば、狙っているキーワードで検索した人の検索結果に、ページを表示させることが出来ます。
「SEOとは」と検索する人をホームページに呼び込みたい場合、SEOとは何かを説明するページをホームページ内に用意します。そうすると、「SEOとは」と検索した人の検索結果に、用意したページを表示させることが出来るのです。
内容以外のポイント
例えば、どんなに素晴らしい本でも、タイトルが無ければ、その本に何が書かれているのか分かりませんよね。
同じように、ページにタイトルが無ければ、Googleには何が書かれているページなのか判断できません。
また、どんなに内容が良くても、とても見にくければ、やはり役立つサイトとは言えないでしょう。
一概に役立つページといっても、そのポイントは内容だけに留まらず、構成や見栄え、ページ表示速度と言った様々な要因が絡んでくるのです。
どうすれば良いの?
Googleは、このような構成でホームページを作ると良いというフォーマットを公開しています。
その中には、先ほどの「各ページにタイトルを設置する」などの、基本的な方針が書かれているのです。
とはいえ、そのようなフォーマットに合わせてホームページを自分で作るのは大変ですよね。
そこで出てくるのが、タイトルにもある、「SEOに強いホームページ」ということになります。
・ページの表示速度は速いか
・モバイルに対応しているか
・SSLに対応しているか
・読みやすく導線が配置されているか
など、200以上の評価基準があると言われています
SEOに強いホームページとは?
では、SEOに強いホームページとは、普通のホームページと何が違うのでしょうか。
それは、Google指定のフォーマットに合わせて、ホームページを作っていますよということです。
そして、制作会社の場合には、希望のキーワードで上位表示できるよう、ページの制作までしてくれます。
あまりSEOに詳しくない方でも、いくつかのキーワードで上位表示を狙うことが出来るのです。
SEOに強いホームページでも出来ないこと
SEOに強いといっても、あくまで「Googleのフォーマットに合わせている」というだけの話です。
SEOで一番重要なことは、キーワードという質問にどれだけ役立つ情報を提供できるかということ。
フォーマットがどんなに優秀でも、他のサイトの方が役立つページなのであれば、上位表示には至りません。
つまり、SEOに強いホームページを使ったところで、あなたの運用方法次第では、全く上位表示できないということもあり得るのです。
そもそも、今の時代SEO対策は当たり前で、殆どの制作会社が対応しています。つまり、上位表示できるかどうかは運用次第。導入すれば上位表示できるという勘違いが起きないよう、対応していてもアピールしないという制作会社が増えてきました。
制作会社には出来ないこと
制作会社が出来ることは、あくまで制作会社が制作したページを上位表示されやすくすることのみです。
あなたがブログ等で追加したページが上位表示できるかどうかは、あなたの運用方法次第になります。
また、1ページで上位表示を狙えるキーワードは、基本的に1キーワードのみです。
つまり、ページ数の限られる制作段階で狙えるキーワードは数が少なく、自分でブログを活用しながらページを増やしていかなければ、アクセスが増えないのです。
検索とは質問です。そしてページで一番伝えたいことが、あなたの回答です。あなたの回答が役に立つものであれば上位表示されます。1つの回答で複数の質問には答えられないため、基本的に1ページで狙えるキーワードは1つとなります。
SEOでは出来ないこと
上位表示をしたいキーワードを聞いたとき、多くの方は沢山の人が検索しそうなキーワードを選びます。
しかし、沢山の人が検索するキーワードというのは、実は反響率がとても低いことをご存じですか。
さらに、沢山の人が検索するキーワードというのはライバルも多く、上位表示には時間と手間がかかります。
つまり、検索数の多いキーワードで上位表示できればアクセスは増えますが、手間の割に反響数は少なく、効率の悪い集客方法なのです。
ホームページで重要なこと
ホームページで成功したいなら、制作後にもブログでページを追加し、アクセスキーワードを増やしましょう。
沢山記事を書く暇がないという方は、反響率の高いキーワードに絞って記事を書くのも一つの手です。
その時間も無いという方は、SEOに拘らず、広告やページ制作を依頼したり、SNSを活用する方法もあります。
要は、SEOに強いホームページを導入することはそれほど重要では無く、どう運用するかの方が大切なのです。
まとめ
SEOに強いホームページと言っても、あくまで上位表示しやすい構造になっていますよというだけです。
最近はSEOに対応することも当たり前になり、制作会社がアピールすることも少なくなってきました。
「この制作会社はSEOに強いことをアピールしているから」という理由で、制作会社を選ぶ必要はありません。
それよりも、あなたがホームページに割ける時間や費用を考えながら、あなたにあった運用方法で活用することの方が大切といえるでしょう。
また、ホームページ運用のポイントは、次の記事「ホームページを成功させるには」にまとめています。
- ホームページの必要性
- ホームページに必要な機能
- SEOに強いホームページとは←本記事
- ホームページを成功させるには