無料で利用できるSNSや、勝手に無料で掲載してくれる口コミサイトなども出てきている現代。
わざわざお金を払ってまで、企業ホームページを制作する必要性はあるのでしょうか。
しかし、WEBマーケティングにおいては、未だにホームページが最初に取り組むべき課題と言われています。
つまり、企業ホームページが無いと、ネット集客は上手くいかないとまで言われているのです。
ではなぜ企業ホームページが必要なのか、役割やデメリットを元に本記事で解説していきたいと思います。
企業ホームページの必要性
まず最初に、ホームページが何故必要と言われているのか、その理由から見ていきましょう。
といっても、いきなり難しい仕組みの話をしても、イメージしづらいというのが実際のところ。
そこで、ホームページを導入しないと、どのようなデメリットがあるのかという視点から解説していきます。
細かく書くと沢山導入しないデメリットがありますが、大きく分けると下記の3点です。
- 反響を取り逃す
- 競合に顧客を取られる
- リピーターを取り逃す
反響を取り逃す
企業にとって来店や予約お問い合わせ、採用申し込みなど、反響というのは嬉しいチャンスになります。
しかし、ホームページが無いと、これらのチャンスをみすみす取り逃すことに繋がってしまうのです。
それは何故かというと、せっかくあなたのサービスに興味を持っても、正確な情報を調べる手段が無いから。
どんなに調べても詳しいサービス内容や連絡先が分からないとなると、問い合わせないのも当然ですよね。
競合に顧客を取られる
どんなにあなたのサービスが競合より優れていても、それが顧客に伝わらなければ意味はありません。
想像してみてください。検討している制作会社2社の内、片方にホームページが無かったらどう思いますか。
どんなに評判が良かろうが、料金プランは分からず、何が特徴なのかも分からないのです。不安ですよね。
結果的に、信用できないことを理由に問い合わせないだけでなく、競合に反響が流れてしまうのも当然と言えるでしょう。
リピーターを取り逃す
なぜホームページがリピート率に関係してくるのか。それは、消費者のリピート理由を明確にできるからです。
例えば、良く知らない観光スポットと、時代背景を知っている観光スポット、どちらが印象に残るでしょう。
当然、時代背景を知っている観光スポットですよね。良い理由を知っていると印象に残りやすいのです。
ラーメン屋に当店のこだわりが書かれているのも同じ理由。事前にホームページで魅力を伝えることで、リピート理由を作ってあげることが出来るのです。
企業ホームページの役割
先ほどの説明からも分かる通り、ホームページの役割は「あなたのサービスの魅力を伝えること」です。
魅力を伝えることで競合との違いが言語化され、信用→反響→リピートに繋がります。
逆にホームページが無ければ、あなたのサービスの魅力を伝えることが出来ず、競合に負けてしまうのです。
とはいえ魅力とは何なのか、少し抽象的なので、もう少し詳しく解説していきたいと思います。
購入にはいくつかの段階がある
WEBコンサルをしていると、よく「売上を増やす為に認知度を上げたいんだ」という相談をうけます。
しかし、残念ながら認知度UP=売上UPではありません。ベンツの認知度は高いですが、皆は買いませんよね。
確かにサービスを知らなければ購入には至りませんが、知っている商品すべてを買う訳でも無いのです。
では、どのような段階を経て購入に繋がるのか、それを分かりやすくしたものが、下記の購入プロセスです。
重要な段階は?
一概には言えませんが、基本的に一番重要な段階は「検索」段階の顧客と言われています。
例えば、多くの人が必要性に気付き興味を持っていても、検索して詳細が分からなければ購入を躊躇します。
また、どんなに良い評判が共有されていても、やはり詳細が分からなければ比較・検討のしようがありません。
つまり、「検索した時に詳細を知ることができる」ことが行動(反響)を促す上で、必要不可欠になるのです。
魅力を伝えるとは
では本題の魅力を伝えるとはどういうことなのか、それは競合との明確な差別化点を伝えるということです。
購入プロセスを見てもわかる通り、消費者は検索して得た情報を元に、サービスの比較・検討を行います。
つまり、「比較・検討時にあなたのサービスを選ぶべき理由が明確に分かっていること」が重要なのです。
逆に、ホームページがあろうとも、ただサービスの内容を伝えただけでは、意味がありません。
SNSや広告との違い
ではなぜ、企業ホームページがないと、消費者にサービスの魅力を十分に伝えられないのでしょう。
それは、SNSや広告では発信できる情報に制限があり、消費者も比較検討に必要な情報を集めにくいからです。
と言われても分かりにくいため、各ツールのメリット・デメリットを元に詳しく説明していきたいと思います。
各WEB集客ツールの役割を理解し、上手に使い分けることで、WEBマーケティングを成功させましょう。
広告の特徴
広告のメリット、それは費用を掛けることで、すぐに沢山の方へ情報を届けられる点です。
例えば、テレビCMやYouTube広告であれば、あなたのサービスを知らない人にも情報を届けられます。
そのため、「気付き」や「興味」を持たせることに優れ、認知拡大・興味獲得に向いているのです。
一方で、枠が決まっている分、サービスの詳細を伝えることが難しく、「比較・検討」を促すには不向きなツールと言えます。
デメリット:十分な情報量を伝えられない
ホームページの特徴
ホームページのメリット、それは情報を自分達で自由に発信できるという点にあります。
例えば、広告のように伝える情報を絞る必要はありませんし、他の広告主と広告枠を争う必要もありません。
そのため、比較検討に必要な情報を十分に伝えることができ、来店や問い合わせといった行動を促せるのです。
一方で、ホームページにアクセスする人はサービスに興味を持っている人に絞られるため、認知の拡大には向かないツールと言えます。
デメリット:情報を届けられる人はサービスに興味を持っている人に絞られる
食べログなどの口コミサイトもホームページです。しかし、情報に制限があり、広告枠の競争もあります。特徴としては広告に近く、魅力を伝えるには不十分です。企業ホームページの代替にはなりません。
SNSの特徴
SNSのメリットは、情報が拡散しやすく、広告やホームページとの併用に向いているという点にあります。
良い評判が拡散されれば、サービスが認知され、あなたのサービスが選んで貰える確率も上がるからです。
一方で、情報の拡散は消費者に委ねられ、SNS単体で認知を拡大するにはやや不安定なツールとなります。
また、投稿は古いものから順に埋もれていくため、消費者はサービスの詳細を検索しにくいツールと言えます。
デメリット:情報発信をコントロールできず、埋もれやすい
各ツールの使い分け方
広告で認知を拡大し、ホームページで行動を促進、SNSで評判を拡散することで更に認知を拡大する。
これが、各WEB集客ツールのメリットを生かしつつ、デメリットを最小に抑える使い分け方です。
そして、何から手を付ければ良いのかと言われると、ホームページからということになります。
理由は今まで説明した通り。認知度や評判を改善しても、詳しい情報を届けられなければ、反響に繋がらないからです。
効果 | 情報 | 拡散 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
広告 | 即時 | 制限あり | 低い | 気付き・興味向け |
ホームページ | 持続 | 完全自由 | 低い | 検索・比較向け |
SNS | 持続 | 制御不可 | 高い | 評判向け |
ホームページは必要か
最新のWEB集客ツールが沢山でてくる中で、未だに企業ホームページが必要と言われる理由。
それは、消費者が来店などの行動に至る過程の中で、最も重要な部分を企業ホームページが担うからです。
また、その役割はSNSや広告、口コミサイトで担うことが出来ず、企業ホームページにしかできません。
ほぼ全ての方がインターネットから情報を得て行動に至る時代、企業ホームページの必要性は非常に高いと言えるでしょう。
また、ホームページに必要な機能は何なのか、次の「ホームページに必要な機能」にまとめました。
- ホームページの必要性←本記事
- ホームページに必要な機能
- SEOに強いホームページとは
- ホームページを成功させるには