いざホームページ制作を依頼しようとすると、各社が様々な機能をアピールしていることが分かります。
そのため、どの機能も必要そうに思えて、制作費が高額になったという話は、よく聞く話です。
そこで、本当に必要な機能やサービスはどれなのか、用語説明や必要な理由、活用方法をまとめました。
あなたに必要な機能を理解し、無駄な機能を取り除くことで、制作費用や月額費用を抑えましょう。
ドメイン・サーバー
いきなりカタカナが出てきてしまいましたが、ホームページを家に例えると分かりやすくなります。
まずはサーバーですが、家を建てるための土地、それがホームページにとってのサーバーです。
ホームページはサーバーにデータを保存することで、初めてWEBに反映させることが出来るのです。
逆にサーバーが無ければホームページを制作することが出来ないため、絶対に必要なものと言えます。
https://okinawa-hp.com
黄色い部分がドメインです。
次にドメインですが、家の場所を伝えるための住所、それがホームページにとってのドメインです。
家の場所どこ?と聞かれたら住所を答えるように、ホームページの場所を伝えるためにドメインがあります。
伝える相手は様々ですが、イメージしやすいのはGoogleやYahoo!などの検索エンジンでしょうか。
ドメインがあることで検索エンジンはホームページを認識できるようになるのです。つまり絶対に必要なものになります。
別料金かどうかをチェック
ドメインとサーバーは基本的に制作会社とは別の会社が管理しているため、別途購入する必要があります。
お客様自身がドメイン・サーバーを購入し、更新費用を制作費とは別に支払わないといけないのです。
ただ、最近ではお客様の代わりにドメイン・サーバーを購入し、更新してくれるところも出てきました。
自分で取得する必要がある場合と別料金がかかる場合、制作費用に含まれている場合の3通りがあるので、必ずチェックした上で料金を比較しましょう。
自分で取得する場合 | 初期費用 | 更新費用 |
---|---|---|
ドメイン | 1,000円程度 | 年に1回1,000円程度 |
サーバー | 3,000円程度 | 月に1回1,000円程度 |
合計 | 4,000円程度 | 月1,100円程度 |
独自ドメインかチェック
ドメインにはURLを自由に決められる独自ドメインと、自由に決められない無料ドメインの2種類があります。
ただ、企業ホームページは独自ドメイン一択なので、独自ドメインで制作できるところを選びましょう。
理由は簡単。無料ドメインの場合、アメーバさんやTi-daブログさんの一部を使わせてもらう形になるから。
そのため、自由度が低く、サイトの所有権はあなたには無いなどのデメリットがあるのです。
https://ameblo.jp/okinawa-hp/
https://okinawa-hp.ti-da.net
CMS
横文字のため分かりにくいですが、ホームページを簡単に制作・管理するためのシステムをCMSと呼びます。
CMSがあることで、ホームページの内容を修正したり、ページを自分で追加できるようになるのです。
逆にCMSが無ければ、ページ修正・追加のたびに制作会社へ依頼し、費用を払わなければいけません。
ページを簡単に修正・追加できるかどうかはアクセス数にかかわるため、広告費を抑えたい方には必須の機能と言えるでしょう。
CMSの種類
CMSには様々な種類がありますが、基本的にはワードプレスというCMSだけ覚えれば問題ありません。
世界中のホームページの内、60%以上のホームページはワードプレスを元に作られているからです。
次にシェアの高いCMSですら6%ですので、とても人気のあるCMSであるということが分かります。
カスタマイズ性が高く、思い通りのホームページを作りやすいため、このホームページもワードプレスで作成しました。
制作会社独自のCMS
ワードプレスは自由度が高いため思い通りのホームページを作れますが、そのぶん設定が複雑になります。
結果的に、お客様がCMSを使ってページを追加・修正しようとしても、使い方が分からないということも。
一方で、制作会社独自のCMSであれば機能が制限される分、使いやすく分かりやすいことが多いようです。
一長一短ではありますが、各社デメリットの対策はされているため、CMS機能が付いているかどうかだけ確認すれば問題ないでしょう。
デメリット | 対策例 | |
---|---|---|
ワードプレス | 設定が複雑で分かりにくい、使いにくい | サポートの充実 |
独自のCMS | 自由度が低く思い通りのデザインにできない | オプションで開発 |
スマートフォン対応
スマートフォン対応は言葉の通り、スマートフォン画面でもホームページが見やすいよう対応させることです。
もしもスマートフォンに対応していない場合、スマートフォンでホームページを見たときにページが崩れます。
また、スマートフォン対応しているかどうかは、ネットの仕組みの関係上、アクセス数にも関わってきます。
今の時代、絶対に必要となるため、別料金かどうかチェックし、スマートフォン対応も含めた料金で制作会社を比較しましょう。
スマートフォン対応の種類
スマートフォン対応にはいくつかの種類があり、レスポンシブデザインなどが有名な対応方法になります。
ただ、対応方法によって違いが出るのは制作会社側の管理上の話ですので、お客様側に影響はありません。
レスポンシブデザインはアクセスが増えやすいと説明されることもありますが、間違った解釈です。
対応方法の違いについては特に気にせず、スマートフォンに対応しているかどうかだけを確認しましょう。
エセスマホ対応に注意
例えスマートフォンで見たときにページが崩れていなくても、使いにくければ意味がありません。
例えば、テキストやボタンが小さすぎてズームが必要なサイトは、対応していないのと一緒です。
また、導線設計が甘く、見たいページにすぐにたどり着けないサイトも、対応しているとは言えません。
実際に制作会社の制作事例で紹介されているサイトを確認してみましょう。そのサイトに書いてあるサービスを利用するつもりで読むと、導線設計が適切かどうか分かります。
SSL
SSL化とはセキュリティ対策のことで、サイトから送信される個人情報の改ざんや抜き出しを防ぎます。
名前や住所などの情報を送信する「問い合わせフォーム」をサイトに設置する場合には、必須の対策です。
また、SSL非対応のサイトには警告文が表示され、ネットの仕組み上、アクセスも多少集めにくくなります。
問い合わせフォームが無いサイトでも、無料であれば対応させ、有料の場合も余裕があれば付けておいた方が良いでしょう。
SSLを未導入のサイト
SSLを未導入のサイトでフォームに入力
SSL対応の種類
制作会社のSSL対応説明欄に、「常時SSL化に対応しています」といった文言が書かれている場合もあります。
これは全ページをSSLに対応させているという意味で、一部のページのみSSL化するよりも有効です。
ただ、最近は特定のページのみSSL化させるといったことは殆どなくなり、常時SSL化が普通になりました。
特に記載が無い場合、念のため確認した方が良いとは思いますが、常時SSL化の可能性が高いと考えても問題はないでしょう。
セキュリティレベルの違い
SSLの種類の違いには、対応方法の他に認証レベルの違いというものが存在します。
ただ、ややこしいことに、認証レベル=セキュリティレベルではありません。
どの認証レベルでもセキュリティレベルは同じであり、認証レベルが低いから危険ということでもありません。
認証レベルが上がるほど対応費用や手間が増えるため、基本的には一番低い認証レベルを選びましょう。
そのサイトの運営者が個人か法人か、本当に存在するのかという指標です。現状ではサイトを見て認証レベルの違いを判断できる方が少ないため、大企業やオンラインショップ以外に必要性は薄いと言えます。
ブログ機能
ブログ機能とは、ホームページ内にブログを設置し、自分たちでページを追加していくことが出来る機能です。
ブログと言われると日記をイメージしがちですが、商品選びのポイントなど、なにを書いても構いません。
例えば、今読んでいただいているこのページ自体もブログ機能を活用して書いており、活用の仕方は様々です。
必須ではありませんが、自由度が高く、より多くの情報をサイト訪問者へ届けられるようになるため、集客目的のサイトなら付けておいて損は無いでしょう。
ブログ機能が有効な理由1
1つは先ほど書いたように、ホームページで伝えられる情報量が増えることで、対応範囲が広がる点です。
例えば、商品紹介しか載せていないホームページが対応できるのは、商品に興味を持っている方のみです。
しかし、商品の選び方をブログで書いておけば、商品を比較している段階の人もサイトを読んでくれます。
ページを追加すれば追加する程、様々な疑問を持っている人にサイトを見てもらうことが出来るのです。
ブログ機能が有効な理由2
もう一つのブログ機能のメリットとしては、アクセス数を増やす上で役立つという点です。
例えば、会社の情報しか書いていないホームページには、基本的に会社名で検索した人しかアクセスしません。
しかし、サービス紹介のあるホームページなら、サービス名で検索した人もアクセスするようになります。
広告等でアクセスを増やす方法もありますが、広告費を掛けずに集客を行いたい場合は必要の機能と言えるでしょう。
その他の機能
制作会社もなるべくサービスを良く見せたいので、様々な機能やサービスをアピールしがちです。
しかし、先ほどまとめた5つの機能以外は、基本的に不必要、もしくはあって当たり前の機能となります。
例えば高速ネットワーク対応などは重要に聞こえますが、SSLに対応していれば当たり前の機能です。
また、Googleマイビジネスの登録なども5分で完了する作業であり、重要視する必要はありません。
上記5つの機能以外は重要性が低く、ただサイトで紹介していないだけの場合もあります。
どうしても気になる機能がある場合は、上記の5つの機能と価格を比較した後、直接連絡して確認した方が良いでしょう。
結局どの機能が重要なの?
最初に確認すべきは、ドメイン・サーバー費用とスマートフォン対応の費用です。
必ず必要となる機能のため、別料金の場合は追加した場合の費用で、制作会社を比較しましょう。
SSLに関しては必須ではありませんが、無料で付いているに越したことはありません。
また、広告を利用せず集客をするのであれば、CMSとブログ機能が付いているのかも確認しましょう。
それ以外にも機能は様々ですが、重要なのは上記の5つだけです。上記の5つと費用を照らし合わせながら、制作会社を選びましょう。
また、本記事で度々出てきた、ネットの仕組み上アクセスが増えやすいとは何なのかについては、「SEOに強いホームページとは」にまとめています。
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